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しっとくよもやまばなし・・・・・

居合では、“座技”は室内での武技として重要な位置を占めているのはご存知の通りであるが、武士が城内外、屋敷内外、その他屋内外夫々で、相手により拝礼の仕方が異なるのは当然のことで、T.P.Oにより、「真」、「行」、「草」の三種類あります。



“真”の礼は、貴人や身分、家柄の上位の方に対しての礼で、まず正座し、まず頭を腰から首筋まで真直ぐ一枚の板のようにして上体を折りつつ、左右の手の指を伸ばし、腿の内側を滑らせるように親指、人差指、中指で菱形を作りつつ体の正面に掌を畳(床)につけ(三つ指をつく)、深々と拝礼をする。

歌舞伎などでは、これを口上などではオーバー目にして礼をするのをご覧になった方も多いだろう。

 このとき首が下がり、相手に襟首を見せるのは下品となる。

特に将軍や主君などの貴人に拝謁するときは、位置もはるか下がり(敷居外などに)平伏したまま待ち、「頭を上げい」などと声が掛かって初めて上目遣いに軽く首をもたげるまで、顔を上げてはならなかった。

無外流居合兵道の刀礼などでは、左手から指をそろえて伸ばし、腿の内側を滑らすように体の正面に下ろし、続いて右手も同じように親指、人差指、中指を左手に合せ菱形を作る(三つ指をつく)。そしてその中央に鼻を畳(床)に着けるばかりに腰から背筋を真直ぐ伸ばし、頭を下げて拝礼する。このとき首だけ下がり、襟首が前から見えるのは下品なのは同じである。

直るときは、上目遣いに体を腰から起こしつつ、今度は右手から内腿に沿わせて起こしつつ、続いて左手を同じように内腿に沿わせて引きつつ体を垂直に起こし正対する。

両手で作った三角形の間に顔を伏せたのは、座礼をした瞬間、近くに居た者が突然後頭部を押さえつけ、危害を加えようとしたときでも、鼻や顔を畳や床に打ち当てられ、顔面を怪我させられたり、体ごと押さえつけられたりすることを避けるための、武士の護身の心得でもあった。

屋外であれば、相手により地べたに平伏することもあれば、片膝つき左手は腰に、右手は親指、人差指、中指を軽く握って地につけ、蹲踞の姿勢を取るなどしました。

 

“行”は立礼で、身近な上司や勤務中上司や身分の上の方に出会ったとき、下がって停止し、両手をヒザにつけ、丁寧に頭を下げる。

“草”も立礼で、同輩同士が往来で出会ったり、親しい同輩宅を
訪問したとき、お互いに立ち止まり、両手を下げ軽く会釈をする。

ここでは、座礼と立礼の代表的なものを紹介しましたがいかがでしたか?
武士の拝礼の仕方